バンコク日本人学校がラーマ9世通りの現在の場所に移転したのは1982年のこと。それまではプルンチット通りにありました。
当時の日本人の住まい選びのメインエリアは、現在のBTS駅でいうとプルンチット駅〜アソーク駅周辺で、プロンポンやトンローには数えられるほどしか物件がありませんでした。
バンコクで外国人駐在員向けアパートが次々とつくられるようになったのは、いろいろ調べてみると1960代後半から1970年頃のことのようです。
スペックは ”3Bedroom 250㎡〜 家賃5〜6万バーツ”というのが当時の主流で、外国人駐在員の増加とともに、そのような広々としたマンションがどんどん増えていく時代が1997年のバーツ危機まで続きました。
経済のクラッシュによって1998〜2002年頃にかけてはタイ国内のビル建設はほとんどが止ってしまい、外国人向けアパート建設も沈黙の時代を迎えます。
その後タイ経済が回復し、現在にまで続く建設ラッシュと地価上昇が始まるわけですが、その中で物件のコンパクト化がどんどん進み、200㎡越えの3Bedroomというのは近年は超高級物件以外にはほとんどつくられなくなりました。
前置きが長くなりました。
スクンビット12には、40年以上前に5万バーツ以上の外国人駐在員向け広々アパートとして建てられ、いまはその役目を終え、現在は3万バーツほどになっているアパートが実に6件もあります。
今回はそのような物件のレポートと空室情報をお届けします(空室情報は3月15日現在のものです)。
Sukhumvit 12はどんなソイ?
スクンビット12のソイの入口
スクンビット12はパクソイ(ソイの入り口)に韓国料理店が沢山入居する”スクンビット・プラザ”があることでお馴染みです。少し歩くとディスコなどがありますが、そこを抜けるとアパート街となります。
ソイの中にはレストランは数件しかありませんが、日本人経営の人気洋食店「Brown Eyes」が古アパート群とのコントラストをなすようにモダンで洒落た輝きを放っています。
ソイの奥は行き止まりとなっているので、車の交通量が少なく比較的歩きやすいソイです。
スクンビット12 格安3BedroomアパートMAP
ではいよいよこのソイの3万バーツ3Bedroom物件をそれぞれ見てみましょう。
Rama Mansion
ここは定価は35,000バーツですが、マネージャーさんによれば交渉可能とのことです。
リビングルーム
リビング&ダイニングエリアの雰囲気はなかなか立派です。
バスルーム
バスルームやキッチン等の水回りは前時代的スタイルで、それ相応の老化を感じます。
入居者のほとんどはインド系とのこと。
現在2部屋空室あり。
Green Apartment
3階建て全6戸というこじんまりとしたアパートです。
220㎡ 30,000バーツ。
リビングルームは日当たりが良く、バルコニーも広々。賃料を考えればなかなかの好印象を感じるアパートです。
リビングルーム
リビングの脇には、インド圏やミャンマーの住宅などで見られる”礼拝”のお部屋もあります。
大きめのプール
昔は日本人が住んでいたそうですが、現在の入居者は韓国人とインド系とのこと。
現在1室空室あり。
Komal Villa
家賃は22,000バーツ。
現在の入居者は韓国人とインド系です。
リビングルーム
バスルーム
このアパートではリフォーム作業は入居者が決まった後に施されます。
現在1室空室あり。
Sukchai Court
こちらの物件は現在満室のため室内を撮影することができませんでした。
家賃は3Bedroom 250㎡で22,000バーツです。
プール
40年ほど前までは日本人駐在員も多く住んでおり、当時の賃料は50,000バーツ以上だったそうです。
今月末(2017年3月末)に1室空室予定。
Siam Mansion
こちらも数十年前までは日本人駐在員が多く住んでおり、賃料はやはり50,000バーツ以上だったそうです。現在は30,000バーツ。入居者は主にインド、韓国人で、あとは西洋人とのこと。
リビングルーム
アパート内のインド風ミニマート
現在2室空室あり。
Asia House
こちらはなんと300㎡で30,000バーツです。
30年ほど前までは日本人駐在員にも人気の物件だったそうですが、現在主な入居者はインド系とのこと。
現在満室でお部屋の撮影はできませんでした。
爽やかな涼風が吹くガーデン
大きなプール
以上、いかがでしたでしょうか。
留意点や特徴を下記のとおりまとめてみましたので、ご参考にされてみて下さい。
- キッチンやバスルーム等水回りの老朽化
- 付帯家具や内装の汚れや傷
- 付帯電化製品は基本的に冷蔵庫のみ
- どの物件も広々バルコニー付き
ご興味を持たれた方は弊社までお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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