タイで暮らしていると、「日本より圧倒的に安いもの」もあれば、「日本よりずっと高いもの」もあることに気づきます。
では、私たちが普段口にする食材の価格差はどれくらいあるのでしょうか。
統計の数字を眺めるよりも、実際に晩ごはんを作ってみるのが一番わかりやすいはず。
ということで、今回は日本の食卓の王道「カレーライス」で検証してみることにしました。
日本と同じようなカレーライスをタイで作ると、いったいいくらかかるのでしょう?
スーパーで実際に買い出しをして調べたリアルな数字をお届けします。
今回購入するカレーの材料
・カレールー
・玉葱
・人参
・じゃがいも
・豚ばら肉
・サラダ油
・日本米
これらの材料について、バンコク在住の日本人御用達「UFMフジスーパー」での販売価格を、日本の一般的なスーパーの価格と比較していきます。
さてどのような結果となるでしょうか?
いざフジスーパーへ

バンコクの日系スーパーの代名詞「UFMフジスーパー」はプロンポン駅周辺で、全5店舗を展開。
日本と変わらない安心の品揃えと、確かな品質で、在住者にとってなくてはならない心強い味方です。

今回は、スクンビット24のフジスーパー5号店にやってまいりました。
● まずはカレールー

売り場には日本の定番商品がずらりと並んでいます。
今回はハウス食品の「バーモントカレー(中辛・230g)」をチョイス。

カレールー 1箱(230g)
| フジスーパー | 794円(169バーツ) |
| 日本 | 446円 |
輸入品となるため、関税や輸送コストが乗るので、これは想定通りの価格差です。
換算レート 1バーツ=4.7円
※フジスーパーの価格は購入時点(2026年9月)のものです
※日本の価格は、メーカー小売希望価格、もしくはおおよその平均的な値段を記載しています。
●玉葱

続いて野菜コーナーへ。
「GIANT ONION」と表記されていますが、サイズ感は日本の一般的な中サイズと同等です。
玉葱 中サイズ3玉
| フジスーパー | 243円(51.75バーツ) |
| 日本 | 200円 |
● 人参

日本の人参は1本150〜200g程度が一般的ですが、こちらは大ぶりで約290gあります。
人参(約290g)
| フジスーパー | 94円(20バーツ) |
| 日本 | 130円 |
● じゃがいも

じゃがいも(2個)
| フジスーパー | 182円(38.75バーツ) |
| 日本 | 120円 |
● 豚肉

豚バラ肉スライス 230g
| フジスーパー | 486円(103.5バーツ) |
| 日本 | 600円 |
SPF豚は、徹底した衛生管理のもとで育てられた健康的なブランド豚、豚肉特有の臭みが少なく脂が甘いのが特徴だそうです。
なので、日本の価格も、いろいろ調べた結果、普通の豚よりも高めの数値を入力しました。
● サラダ油

食用油もタイのメーカー以外に、このように日本製のものも売っています。
今回は「日清 サラダ油(400g)」を選びます。
サラダ油 400g
| フジスーパー | 743円(158バーツ) |
| 日本 | 350円 |
日系ブランドの油は輸入コストがそのまま反映され、約2倍の価格です。
ちなみに、タイで広く親しまれているローカルブランドの大豆油なら、1リットルで54バーツ=約253円ほどです。

● お米

最後はお米です。フジスーパーのお米コーナーは日本米の品揃えが非常に充実しています。
日本米からの輸入米は、各地の特A評価米など高級銘柄が中心です。

今回はこの銘柄を選んでみました。
日本米 5kg
| フジスーパー | 3,408円(725バーツ) |
| 日本 | 3,000円 |
キロ単価で計算すると、タイが681円、日本が600円。
輸入品にもかかわらず、ほとんど差がありません。
銘柄によっては日本国内よりタイのほうが安いケースすらあります。
背景を調べてみると、
- 日タイ協定により、精米の輸入には一定枠の免税措置があること
- 輸出業者の取引レートと国内小売相場の構造の違い
- 昨今の日本国内における米価格の上昇
といった要因が重なっているようです。

なお、「タイ産(チェンライ産など)の日本米」だと、5kgで340バーツ=約1,598円です。キロ単価 約320円。
輸入米のほぼ半額です。
完成! 6皿分の材料費を計算してみました

カレーライスが完成しました!
では、ここまでに使った材料費をすべて計算してみましょう。
今回は「購入した商品の価格」ではなく、実際にカレー6皿分に使用した量をもとに費用を計算します。
カレーライス 6皿分の材料費
| 材料 | 使用量 | フジスーパー | 日本 |
| カレールー | 1/2箱 | 397円 | 223円 |
| 玉葱 | 中2個 | 162円 | 133円 |
| 人参 | 1/4本 | 24円 | 33円 |
| じゃがいも | 1個半 | 137円 | 90円 |
| 豚バラ肉 | 230g | 486円 | 600円 |
| サラダ油 | 14g | 26円 | 12円 |
| お米 | 3合 | 307円 | 270円 |
| 合計 | 1,539円 | 1,161円 |
一皿あたりに換算すると……
- タイ(フジスーパー): 約257円
- 日本(一般スーパー): 約194円
ということで、カレーライスの場合、タイの方が3割ほど高い、という結果となりました。
今回の比較から見えてきたこと
今回、日タイの食材価格の比較調査。
ポイントを大雑把にまとめると、以下のようなことが言えるかと思います。
・肉はタイのほうが安い
・野菜はフジスーパーで売られているような高品質のものは、ものによっては日本より高い
・日本からの輸入食材は、米を除いて、やはり日本よりもだいぶ高くなる。
・日本米は免税枠や国内相場の影響もあり、内外価格差がかなり小さい。
・タイ産のローカルブランドの油や調味料は、日本より安いものが多い
今回は高級スーパーといえる「フジスーパー」にて、日本からの輸入品を優先して食材を揃えましたが、選び方次第でコストはもっと抑えられます。
たとえば、油や調味料をタイ現地生産のものにし、お米をチェンライ産の日本米に変え、野菜や肉を「Makro(マクロ)」などの現地スーパーや市場などで調達すれば、ぐっと安く作ることができるでしょう。
こだわりの日本品質で手堅く作るか、ローカル食材を組み合わせて安く仕上げるか。
その日の気分や予算に合わせて自由に使い分けられるのは、選択肢が豊富なバンコクならではの自炊生活の面白さと言えそうです。