ご家族でバンコクに駐在される際、多くの方が2ベッドルームや3ベッドルームを希望されます。
ただ、ご予算の都合で「新築や築浅は少し難しいかな…」と感じ、築年数の経った物件も検討に入れるケースは少なくありません。
もちろん「できれば新しい物件に住みたい」と思うのは自然なことです。
ですが、ちょっと待ってください。
築年数が経っていても、きちんとしたリフォームやリノベーションが施され、丁寧に管理・メンテナンスされている物件も沢山あります。
90年代に建てられた物件でも、いまだに人気を失わず、日本人駐在員の定番となっている物件も珍しくはありません。
「築深物件」とは?
昔のバンコクの集合住宅は、とにかく部屋面積が広く、豪邸のようなつくりが基本でしたが、2010年頃を境に、設計コンセプトが大きく変化しました。
ここでは2010年より以前に建てられた物件を、「築古物件」ではなく、「築深物件」と呼ぶことにします。
かんたん比較表
築深物件(〜2010年頃) | 2010年頃以降の物件 | |
標準的な面積 | 2Bed 100〜150㎡ 3Bed 150〜250㎡ | 2Bed 70〜120㎡ 3Bed 100〜150㎡ |
内装 | ウッディー、重厚、落ち着き系 | モダン、ミニマル系が多い |
キッチン | ・独立型キッチンが多い ・ガス式コンロが主流 | ・オープンキッチンが多い ・電熱式コンロが主流 |
収納 | 多め | 普通、少なめ |
バルコニー | ・広い ・洗濯物用バルコニーあり | 普通、狭め |
バスルーム | バスタブとトイレが基本 | バスタブとトイレ以外に シャワーブースや洗い場がある |
「築深物件」 4つの魅力
以下、駐在員から長く支持されている人気物件を例にあげながら、「築深物件」ならではの魅力を大きく4つに分けて解説したいと思います。
気になる物件があれば、リンクをクリックして詳細データを確認してみてください!
1. 広々とした間取りと重厚なつくり
これは最大の魅力と言えるでしょう。リビングも寝室もゆったりしており、お子さまが走り回れるような広さがあります。
ソファも大きめ。ダイニングテーブルも6〜8人がけのサイズが珍しくありません。
「家族がのびのび暮らせる広さ」を重視される方にはぴったりです。
UN Residence (Sukhumvit 31, 2006年築) 3Bed 190㎡ 8万B
リノベーションが施されたモダンな内装のリビングルーム
Sirin Place (Sukhumvit 31, 2005年築) 3Bed 200㎡7.6万B〜
広々としたリビングルーム。メンテナンスもよく床もピカピカに磨かれている。
Nida Mansion (Sukhumvit 31, 1993年築) 3Bed 280㎡ 6.5万B〜
90年代につくられた家族向けアパートは、このような巨大なダイニングテーブルが珍しくない。
2. 料理がしやすい広めのキッチン
築浅物件ではコンパクトなキッチンが多いですが、「築深物件」はどこも基本的に広めのキッチンスペースが確保されています。
また、ガス式コンロの物件も多く、本格的に料理をしたい方にはとても嬉しいポイントです。
Lee House (Thonglor 13, 1997年築) 3Bed 240㎡ 7.5万B〜
明るく広々としたキッチンが好印象。冷蔵庫もビッグサイズ。
AP Suites (Sukhumvit 33, 2006年築) 2Bed 170㎡ 7万B〜
リノベーションがほどこされたキッチン。コンロはガス式。
3. 豊富な収納スペース
築深物件はとに かく収納が豊富。
また、90年代につくられた物件にはメイド部屋が付いていることが多く、住み込みのメイドさん文化がなくなってしまった現在では、これを物置として活用するご家庭が多いです。スーツケースや季節用品をまとめて収納でき、生活空間をすっきり保てます。
メイドルームは普段使わないものをしまっておくストレージとして活用できる
4. 大きなバルコニー + 洗濯物用バルコニーもあり
「築深物件」は、築浅物件にはなかなか見られないような、大きなバルコニーを備えた物件が珍しくありません。また、キッチン横に洗濯用のバルコニーがあることが多く、人目につかない場所に洗濯物を干すことができるメリットがあります。
PR Home 3 (Sukhumvit 49, 1996年築) 2Bed 170㎡ 6.5万B〜
広々とした素敵なバルコニーが魅力的。
NT Tower (Thonglor 9, 1997年築) 3Bed 180㎡ 5.2万B〜
キッチン脇の洗濯用バルコニー。奥に見えているメイドルームは物置部屋に使える。
まとめ
ご予算の都合で築浅物件を候補とするのが難しい場合、築深物件にも目を向けてみると、ご家族のライフスタイルにぴったりの素敵なお部屋が見つかるかもしれません。
「新しいもの」にはない価値が、築深物件にはあります。
お部屋探しの際、ご予算の都合などで築浅物件は難しいと感じるような場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
皆さまの理想のお部屋探しを、心を込めてサポートいたします
※上記の賃料は2025年9月現在のものです。